大学院地域レジリエンス学環の大学院生が国際学会で最優秀論文賞を受賞しました
2026年05月20日
大学院地域レジリエンス学環修士課程1年生のAntonnette Basabas Pawilenさんが、2026年5月8日から9日にかけてトリニティ大学アジア校で開催された
国際学会TRIICON2026において、人文科学部門の「最優秀論文賞」を受賞しました。
会議は現地開催とZoomによるオンライン配信を併用して実施されました。Pawilenさんは、「トライアド・ブループリント」に関する研究を発表しました。
この研究は、フィリピンにおける西洋中心の教育によって生じる文化的断絶という課題に着目し、才能ある高校STEM生徒を対象とした戦略的カリキュラム
枠組みを提案したものです。
人間の知性と人工知能を、先住民知識体系・慣習(Indigenous Knowledge Systems and Practices: IKSP)に象徴される「知恵」と調和させることで、先
住民学生の学術的疎外を防ぎ、AIの急速な社会実装の 中でもその世界観や文化的基盤を守ることを目指しています。
本研究は、教師のデータセットを用いた質的テーマ再分析に基づいて構築されており、「ツールとしてのAI」と「倫理的フィルターとしての知恵」を組み合
わせながら、民族植物学や土地管理などの領域で伝統知と現代科学を統合する「両眼視(Two-Eyed Seeing)」アプローチを提示しました。
個人の成果としてではなく、共同体の主体性と結び付いた才能の在り方を示した点が高く評価され、20件の研究発表の中から人文科学部門の最優秀論文賞に選ばれました。


