愛媛大学大学院
地域レジリエンス学環

学環紹介

学環長挨拶

愛媛県を含む四国地域は、近年の地球温暖化により頻発化する豪雨や周期的に動く南海トラフによる大地震の自然災害リスクに曝されています。また、少子・高齢化が全国で最も早く進んでいる地域の一つです。社会活動の中断を迫られるような大きな変化の中でも、柔軟かつしなやかな対応ができ持続可能性のある地域社会づくりは喫緊の課題です。このためには、災害に強い強靭な社会基盤整備を進めていくだけではなく、人と自然、人と社会のつながりを通して、誰もが住みがいのある地域を築くために、地域のこれまで、そしてこれからを展望し、事前に策を打っていける人材の育成が求められています。
このような状況を踏まえて、愛媛大学では、大学のもつ資源を結集した新しい形の大学院「地域レジリエンス学環(修士課程)」を令和5年4月に設置いたしました。 本学環は、文部科学省が法令で定める「研究科等連係課程制度」を活用して、本学の人文社会科学研究科、教育学研究科、医学系研究科、理工学研究科、農学研究科の5研究科の連携により設置するもので、本学では令和4年4月に設置した大学院医農融合公衆衛生学環(修士課程)に続き2つ目となります。
本学環では、5つの研究科の連携により、既存の学問分野を横断的、複合的に学び、実践的能力を身に付けるための教育を行います。これにより、専門枠や実務・学術領域を超えて人と人、知と知をつなぎ、「自然」「インフラ」「産業」「歴史」「文化」「コミュニティ」からなる地域資源を育みながら、持続の可能性を見据えて課題解決できる人材を育成して地域の幅広い分野へ輩出し、自然災害や少子高齢化等の急激な社会情勢の変化に対し、地域社会を存続させる力の向上、すなわち「地域のレジリエンス向上」に寄与することを目指します。

地域レジリエンス学環長 宇野 英満